歯の治療本当はどうなの
「すまいる歯科 伊東醫院」院長伊東信明 ブログ

歯を抜かない

2019年7月25日

歯を抜かない

こんにちは。歯を抜く原因はむし歯と歯周病が約半々で、ほとんどをしめます。ですから歯を抜かないと言う事は、この2大疾患にどのように取り組むかと言う事になります。どちらも細菌性の疾患ですから、細菌を取り除く、あるいは死滅させると言う事が大切なことになります。
 
 
また、ほとんどの病気がそうであるように、病気を治すためには早期発見、早期治療が原則ですので、まずは現状を調べて、診断を受けると言うことが最初に必要となります。そして問題となっている歯を抜かない方がいいのか、それともその歯を抜いたほうがいいのかの理由の説明を受けて、どうするかを決めていきます。
 
 

 

 
 
抜かないと言う場合は、歯を保存できる治療の手立てがあって、そのためにかかる治療期間や費用が必要となります。「歯を抜かない」と言うことを単なるキャッチフレーズにするのはいいことではありません。診断によっては歯を抜いた方がいい場合もあります。
 
例えば、先に細菌性の疾患だということを書きましたが、治る見込みのない歯を残すことで、細菌が心疾患や糖尿病など全身に悪影響を及ぼす事が知られているからです。ですから、「正しい診断」が何より大切になってきます。ここを誤ってしまいますと何ヶ月もかかっても一向に良くならないなどといったことになります。
 
 

 
 

 
 
では次に歯を抜かない、つまり保存するということについて、最初にむし歯について述べていきます。
 

 
 
むし歯の程度は0~ 4までの5段階ありますが、C0、C1は歯を削らないでフッ素入り歯磨き粉などで歯を磨くことで再石灰化を目指します。C2はむし歯を取り除いて詰め物をしたり、被せたりして治します。ですから歯を抜くか、抜かないかという場合は、C3C4のむし歯、つまりむし歯が歯の神経まで侵した時の話ということになります。
 
 
 

 
 

 
C3の場合は、歯の神経の治療を行います。神経の治療が上手くいって、歯に痛みもなく、レントゲン的にも問題がなければ、その歯に被せ物が出来ますので、歯を抜かずにすみます。したがって、ここでのキーポイントは歯の神経の治療ということです。
 
つまりむし歯の場合、歯を抜かずにすむかどうかの鍵は歯の神経の治療の良し悪しということになります。大抵の歯科医師はそのために、研修を受けて歯の神経の治療を一生懸命に行っています。歯の神経の治療についてはホームページにも掲載していますので、詳しくはそちらをご覧ください。もう一つの、歯を抜く原因である歯周病については次回のブログで書いてきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

プロフィール

すまいる歯科
伊東醫院
お問い合わせ TEL 027-320-2418