予防歯科

 

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予防歯科とは

予防歯科とは、むし歯や歯周病ならないよう口腔内の健康を維持するために、歯科医院と患者さんのご家庭で実践していく歯科の分野です。予防歯科には2つ方法があります。

  
 歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と歯科医や歯科衛生士の指導に基づいて患者さんに毎日ご家庭で行なっていただく「セルフケア」です。
 
歯磨き指導

 
 
 
歯科医院だけでは予防はできません。むしろ患者さんの毎日のケアこそが予防の重要なポイントです。毎日の正しい歯ブラシを習慣化することは簡単なことではありませんが、私たち専門家を活用して、出来ることから少しずつ始めましょう。
 
ケア

「プロケア(プロフェッショナルケア)」と「セルフケア」

歯科医・歯科衛生士がどうのように専門の器具を使い歯石や汚れを除去するのか、歯にこびりついている歯石はどのように出来てくるのか?など詳しく書いて行きます。
 
 

 
 

当院使用の研磨剤
【参考】
株式会社 GC
https://www.gcdental.co.jp/main.html
 

 
 
 下段の「歯磨きのプロがおすすめする歯磨剤や洗口材などの使い方」はとても参考になりますので是非お読み下さい。
 
当院おすすめの歯磨剤と洗口材
 
 
 

歯科医院での
「プロケア(プロフェッショナルケア)」

 
歯の予防

 
 
 
歯科医院では、歯のクリーニング(PMTC)を行います。歯ブラシだけでは取れない、虫歯や歯周病の原因となる「バイオフィルム(歯の表面についた細菌のかたまり)や歯石を歯科専門の器具を使用して除去します。さらに茶渋やヤニなどの汚れもキレイに落とし、ツルツルピカピカの歯に仕上げます。

 

 
 
 

◆歯石は歯垢(プラーク)が石灰化したもの

歯石
歯垢(プラーク)は、お口の中の細菌が食べ物などにに含まれている糖分をエサとし、歯の表面に付着することで出来上がります。食後およそ8時間後でプラークが出来上がってしまいます。指や歯ブラシで歯の表面を擦ると白い塊がついてきますが、この白い塊が歯垢(プラーク)の正体です。 歯石はこの歯垢(プラーク)が石灰化つまり硬くなったものです。
 
歯石

 
 
 
 
歯磨きが不十分で磨き残した歯垢(プラーク)は2日間ほどで歯石へ変わっていきます。歯石がついていると歯石は表面がザラザラしていて軽石のように隙間があるため新たなプラークがつきやすいです。つまり汚れが新たな汚れを呼ぶわけです。 歯垢(プラーク)は90%以上が虫歯菌や歯周病菌といった細菌の塊です。 プラークの中に存在する細菌を放置すると細菌は更に増殖して歯を脱灰、歯茎を炎症させて虫歯や歯周病となってしまいます。
 
プラーク

 
 
プラークが出来る前に食後に歯磨きをすることでプラークの増殖を防ぐことが出来ます。また短時間のプラークの放置によって少し脱灰してしまった歯の表面は、なるべく早くプラークを落とすことで再石灰化され自然に修復することが出来ます。 歯周病は糖尿病、心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、肺炎、骨粗しょう症、癌および早産などの合併症を伴うことがあります。そのため歯周病を改善することは体の健康にとってとても重要なことです。
 
健康

 
 
 

 【参考】
厚生労働省 生活習慣予防のための健康情報サイト
「歯周病と全身の状態 喫煙と歯周病の関係」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-011.htmlhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-011.html
 

 
 
 

◆丁寧に歯石をプロが取り除きます。

 歯茎 より上にできる歯石を「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」といい、歯茎より下にできる歯石を「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」といいます。
 
歯石除去

 
 
 
歯茎の上の歯石は歯のエナメル質表面にできるので、比較的除去しやすい歯石です。歯ぐきより下にできる「歯肉縁下歯石」は、歯と歯茎の間から染み出る浸出液とカルシウム成分が結び付き石灰化し固まってできた歯石です。褐色や黒っぽい色をしており、歯茎の下にこびりついているため、除去するのが難しいので少しづつ時間をかけて丁寧に取っていきます。
 
歯科衛生士歯石

 
歯周病についてはこちら
 
歯がグラグラしている場合の固定についてはこちら
 
 

ご自身で行うセルフケア

 
歯医者に通院して歯茎からの出血もなくなってきたのに、しばらくするまた出血したり、口臭がしてきたりして困っている方も多いのではないのでしょうか?
 
歯茎

 
 
 
歯科医院へ行って歯周病のメンテナンスをしてもらうことはもちろん大事なのですが、ご自身がご家庭で歯周病を悪化させないためにできることがあります。ここではご家庭で行うセルフケアについてご説明いたします。
 
汚れた歯

 
 
 

◆悪化・再発を防ぐためのプラーク除去

歯周病を予防するため、そして悪化・再発を防ぐためには、歯周病の原因となるプラーク(バイオフィルム)を除去することが一番重要です。しかし、このプラークを100%除去することは大変難しいことなのです。
 
TBI

 
 
丁寧にブラッシングをしているつもりでも、長年の磨き癖などもあり、どうしても磨き残しができてしまいます。奥歯や歯並びの悪い箇所にはプラークが残りやすいですが、自分の癖や口の中を知り、歯間ブラシやフロスを活用して磨き残しをなくして行きましょう。
 
染め出し液

 
磨き残し

 
 
 

◆プラーク除去のためにフロス・歯間ブラシを活用

歯間部のプラーク除去率は歯ブラシのみですと58%と言われています。歯ブラシとデンタルフロスを活用すると86%までプラークを除去できますので、ぜひ歯間ブラシやフロスを活用して行きましょう。
 


歯間部以外にも磨き残しや磨き癖などがある方も多いです。ぜひ一度歯科医院で歯科衛生士にブラッシングの指導をしてもらうことをおすすめします。
 
歯磨き指導

 
 
また、歯間ブラシには色々なサイズがありますので、専門家である歯科衛生士に自分に合ったものを選んでもらいましょう。フロスの使い方も指導を受けると見違えるほど上手になります。 
 
歯間ブラシ

 
 
 
 

◆バイオフィルムに殺菌効果のある洗口液

歯周病の予防のためには、口腔内の細菌の殺菌・除去は欠かせません。市販されている洗口液には「浮遊性細菌」に効果があるものと「バイオフィルム」に効果があるものとがあります。
 
「浮遊性細菌」の殺菌におすすめなのはCHX(クロルヘキシジン)やCPC(塩化セチルピリジニウム)です。しかしCHX(クロルヘキシジン)やCPC(塩化セチルピリジニウム)は「バイオフィルム」に対してはほとんど効果がないとされています。

 


「バイオフィルム」に浸透し殺菌効果があるものは、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)やチモールという成分です。バイオフィルムに殺菌効果のある洗口液としてリステリンをおすすめしております。
 
リステリン

 
 
 
毎食後にリステリンで洗口していただきたいのですが、まずは「寝る前の30秒間のぶくぶく洗口」から始めるといいでしょう。
 

 
 【参考】
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
「リステリン」
https://www.listerine-jp.com/brand
薬用リステリンの特徴・歴史

 
 
 
 

◆歯周病予防におすすめの歯磨剤

細菌が集まり「バイオフィルム」を形成し、この「バイオフィルム」が原因で歯周組織は破壊されていきます。このバイオフィルムに浸透し殺菌効果があるものは、イソプロピルメチルフェノールとチモールです。イソプロピルメチルフェノールを含んでしる歯磨剤がライオンから発売されているSP-Tです。
 
ライオン SPT

 
このSP-Tはこの「イソプロピルメチルフェノール」の他に歯肉の炎症を抑える抗プラスミン効果がある「イプシロンアミノカプロン酸」や歯肉の血行をよくする「ビタミンE」を含んでいます。
 
SP-Tは粘液性の高いジェル状になっていますので薬用成分が歯ぐきにとどまりやすく、SP-Tジェル専用の歯ブラシは毛先がしなやかで歯周ポケットや歯間にジェルが入りやすくなっていますので一緒にお使いいただくと効果的です。


【参考】
ライオン株式会社 
歯肉の防御力を高め歯周病を防ぐ
Systema SP-T ジェル
https://www.lion-dent.com/client/products/basic/spt_gel.htm
 


お問い合わせ TEL 027-320-2418